このワイン美味しいよ！

知りたくなかった。

あなたのことなど。そうすればこんな想いもせずにすんだのに。
知りさえしなければ耐えることも知らないまま。
今の自分で満足してそのまま年月を重ねていけた。

それがたった一瞬。
その一瞬で世界が変わってしまった。

自分を騙し気づかないフリをしていればその内、忘れてしまえるのかしら？





たまに行く地元のワインバー。
「これは美味しいですよ～」

と言われ、

「ほな、」

と呑んでみたら。「うまっ！！」


食べた感想とか苦手やから上手く表現できひんけど、なんていうか芳醇な・・・
いつも呑んでるワインとレベルが違うというか。味音痴な私でも分かるくらいの違い。

実際いつもより数段上なワインらしく。ちょっとワケありでこの値段。
そうでなければ私なんぞなかなか口にはできない。
ちょっと大げさ？でもこれ一杯で何杯ビール呑めんねん・・・って思ったら・・・貧乏性な己が憎い。

そんなに上手く些細なワケｱﾘなんて望めないから次いつ我が口に入ることやら。
いつか「自分に御褒美」しよう。